「内股座りがもたらす身体負担と改善法|原因・検査・施術・セルフケアまで徹底ガイド」
2025年10月16日
「内股座り」を放置すると腰痛・膝痛・骨盤ゆがみを招く可能性があります。本記事では、原因・検査法・当院が行う施術アプローチと、自宅でできるセルフケアまでをわかりやすく解説します。
内股座りとは?その定義と姿勢の特徴

「内股座り」とは、床に座る際に膝や足先が内側を向いた形で座る姿勢を指します。別名では「アヒル座り」「女の子座り」「ぺたんこ座り」などとも呼ばれ、特に女性や子どもで見られやすい癖のある座り方と言われています。
この姿勢では、股関節が内旋(内側に捻じる動き)した状態、さらに膝関節や足首も内側に向くような状態が伴うことが多いです。つまり、脚全体が「内向き」に取りまとめられた形になるのが典型的です。
また、骨盤が後傾(後ろに倒れる方向)しやすく、腰が丸まりやすくなる特徴も見られます。こうした骨格の傾きや関節の向きが重なって、「内股座りらしい見た目」が出来上がるわけです。
内股座りが生まれる原因とメカニズム
ここでは、内股座りがなぜ起こるかを複数のメカニズムから探ります。習慣、筋肉のアンバランス、骨格の影響などが複雑に絡み合っていると考えられています。
筋肉バランスの乱れ(内旋筋の緊張・外旋筋の弱化など)
内股座りの背後には、内旋方向に脚を引き寄せる筋肉群(内転筋群、大腿筋膜張筋など)が硬くなってしまうケースが多く、これが脚を内側に引っ張る一因と言われています。豊中の整体 美骨整体 KIRARI+1
一方で、脚を外側に向け安定させる筋肉、つまり**外旋筋群(中殿筋、深層外旋六筋など)**が十分に機能していないと、内側に寄る力に抗しづらくなるわけです。豊中の整体 美骨整体 KIRARI
このような「強すぎる引き込み力」と「弱すぎる押し返す力」のアンバランスが、内股傾向を助長すると考えられています。
骨格・関節の構造的要因(大腿骨内旋・脛骨捻転など)
筋肉だけでなく、骨の向きや関節のねじれも関係しています。代表的なものは以下:
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大腿骨内旋:太ももの骨(大腿骨)が本来の向きより内側に回旋しているタイプ。これがあると、膝や足首も内に巻き込まれやすいです。NAORU(ナオル)整体院+1
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脛骨内捻転:膝から下の脛骨が内側に捻じれている状態。立位で膝下~足が内側を向きやすくなる。小林整骨院(KMC)+1
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中足骨内転:足の前足部(中足骨)が内側に向いている状態で、これも内股を助長する要因の一つとされています。NAORU(ナオル)整体院
これら構造的な傾向があると、筋肉だけで矯正しようとしても戻りやすく、姿勢のクセになりやすいわけです。
座り方習慣・日常動作の影響
最後に、日ごろの座り方習慣や動作クセも大きく影響します。女の子座り、あぐら・体育座りを多用する環境、床に座る頻度の高さなどは、股関節や骨盤の位置・可動性を少しずつ変えてしまうと言われています。グレフル鍼灸接骨院 整体院 心斎橋 | 輝く未来を創造するボディケアグループ+2さかぐち整骨院+2
また、歩き方や靴の履き方(かかと高め・内側傾きの強い靴など)も、脚全体のねじれを後押ししてしまうことがあります。豊中の整体 美骨整体 KIRARI
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内股座りが招く身体へのリスク・デメリット

「内股座りってかわいく見えるから、ついそのまま座っちゃうんです。」
患者さんからそんな言葉を聞くことがあります。ですが、長い目で見るとその姿勢、体にはいろいろな“負担”をかけているかもしれません。ここでは、内股座りがどのような不調につながると考えられているのかを、やさしく整理してみましょう。
骨盤や腰への影響
内股座りの姿勢では、骨盤が後ろに倒れ(後傾)やすく、腰のカーブ(腰椎前弯)が減少しやすいと言われています【参考:トリニティカイロプラクティック】。
この状態が続くと、腰まわりの筋肉が常に引っ張られ、腰の重だるさや疲労感が出やすくなるそうです。さらに骨盤の位置がずれることで、姿勢全体のバランスも崩れやすくなると考えられています。
膝や股関節への負担
「膝の内側が痛くなる」「歩くと違和感がある」──こうした症状も、内股座りを続けている人に多いとされます。
股関節や膝関節が内向きにねじれた状態では、関節面への負荷が偏るため、膝の内側や股関節の前面にストレスがかかると言われています【参考:グレフル整骨院】。
特に、太ももの内側の筋肉(内転筋)が緊張しすぎたり、外側の筋肉(大腿筋膜張筋など)が引っ張られたりすることで、関節の動きが制限されてしまうケースもあります。
脚のラインや見た目への影響
長期間、内股座りを続けると、脚のアライメント(骨の配列)が徐々に変化すると言われています。
例えば、O脚やX脚、あるいは**膝下O脚(ねじれ脚)**のように、脚の形が歪んで見えることがあります【参考:からだ整骨院グループ】。
見た目の問題だけでなく、脚のバランスが崩れることで歩行パターンや筋肉の使い方にも偏りが出やすくなり、膝・股関節・足首への負担が増えることがあるそうです。
血流やむくみ、冷えへの影響
股関節が内向きに閉じた状態では、太ももや鼠径部の血流が滞りやすくなる傾向があります。
その結果、むくみや冷えが起こりやすくなるとも言われています【参考:beauty.hotpepper.jp】。
特にデスクワークや冷え体質の方では、座り方のクセが日常的な血行不良を悪化させていることも珍しくありません。
注意点と予防の考え方
内股座りそのものが悪いというよりも、「長時間・習慣的に」その姿勢を続けることが問題だと言われています。
もし「座るときに自然と膝が内側を向く」という方は、まず意識的に膝とつま先を正面に向けるだけでも違いが出やすいです。
また、30分〜1時間に一度は姿勢を変えたり、立ち上がって軽くストレッチを入れたりすると、血流が促され体の負担が軽減しやすいです。
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当院で見る検査ポイント・原因分析

「内股座りが体に悪いって聞いたけど、私の場合はどこが原因なんだろう?」
そんな疑問を持った方に向けて、当院では「検査→原因分析」を丁寧に行います。ここでは、どこをどう見るのか、一般的な整骨院・整体院で使われている評価法も参考にしつつ、当院として特に重視しているポイントを説明します。
問診と生活習慣のヒアリング
まずは、症状の経緯や日常の動作・習慣を詳しく伺います。
いつから不調を感じているか、痛みや違和感が出るタイミングはいつか、過去のケガ歴や手術歴、普段の座り方(床・椅子・あぐら・正座など)や歩行パターンなどを質問します。
この「聞き取り情報」が、原因仮説を立てるヒントになる部分です。整形外科評価でも、まず問診から始めるケースが多いとされています。
姿勢・アライメント観察と静的評価
次に、立位・坐位・動作中の姿勢を観察します。
見られる項目の例は以下:
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骨盤の高さ差・左右傾き
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脚長差(左右の足の長さ差)
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膝の内反・外反傾向
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膝・足首の向き(内向きか、外向きか)
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脊柱の湾曲(腰・胸椎のライン)
こういった視覚的な“ズレ”が、原因の手がかりになり得ます。
さらに、静的なバランステスト(片足立ち、重心移動、体重支持バランス)も加えて、左右差や偏りを確かめます。
可動域・筋力・柔軟性の検査
姿勢観察だけでは足りないため、具体的な関節可動域や筋力・柔軟性を測定します。以下が主な検査法・ポイントです。
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股関節可動域測定:特に内旋・外旋・屈曲・伸展可動域をチェック。大腿骨前捻角と関連する内旋可動性を見るクレイグテストなども参考とされます。
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整形外科テスト(誘発テスト):
- FABER(パトリック)テスト:股関節・仙腸関節・腰椎の関係性をみる評価法【参考:ストロークラボ】STROKE LAB 東京/大阪 自費リハビリ | 脳卒中/神経系
- Thomas テスト:腸腰筋・大腿直筋の制限を評価するためのテストとしてよく使われています【参考:LTSセミナー】リハビリのセミナーなら 療法士活性化委員会- 悩みの多い触診・評価を身に付ける -
筋力評価:内転筋・外転筋・大殿筋・中殿筋・腸腰筋などの筋力バランスを調べます。
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柔軟性/筋肉の張り評価:筋膜的な硬さや張り(筋線維・筋膜のつながり)を触診で確認します。
これらを総合して、どの関節・筋肉が制限要因になっているかを仮説立てします。
動作・機能テスト・動作解析
静止時だけでなく、動きの中でのパターンも見ることが大切です。
歩行、スクワット、立ち上がり、階段昇降などを実際に動いてもらい、以下を観察します:
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脚のねじれ傾向(動作中に膝・つま先が内向きになるか)
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使われる筋肉パターンの偏り(どこが先行/後続で動くか)
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動揺やぐらつき、不安定性がないか
これにより、静的検査で出た仮説を動作現場で確認し、どの要素が実際に負担をかけているかを絞り込むことができます。
総合的原因仮説の提示と説明
最後に、上記の検査データ(問診・観察・可動域・筋力・動作)をもとに、原因仮説モデルを提示します。
例えば、
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「大腿骨の内旋傾向+内転筋過緊張が主因だろう」
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「外旋筋・中殿筋の筋力低下が原因要素だろう」
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「動作パターンのクセが増悪因子だろう」
など、複数要素を組み合わせて説明します。
当院では、原因を「骨格・関節・筋肉・動作パターン」の4つの視点で見るトータルボディ的アプローチを重視しており、検査➡仮説➡施術計画へスムーズにつなげています。











