側弯症とは?整体と運動療法で症状改善を目指す方法をご紹介
2025年03月28日
側弯症とは?整体と運動療法で症状改善を目指す方法をご紹介
2025.3.28
側弯症(そくわんしょう)とは、背骨が横に曲がってしまう状態を指します。日本整形外科学会によると、思春期の成長期に発症する「特発性側弯症」が最も多く、見た目の変化や肩こり、腰痛、さらには内臓機能への影響が出ることもある厄介な疾患です。
「見た目が気になるけど、手術するほどではないし…」
「痛みはないけど、このまま放っておいて大丈夫?」
このような不安を抱えている方におすすめしたいのが、当院で提供しているシュロス法に基づいた運動療法や骨格矯正、筋膜リリース、鍼灸施術です。特に手術適応でない軽度〜中等度の側弯症の方には、身体に優しいアプローチでのケアが非常に効果的とされています。
今回は、側弯症の基礎知識から、自宅でできる予防法、そして当院での施術方法までを分かりやすく解説していきます。
1. 側弯症とは?
1-1 側弯症の定義と分類
側弯症とは、背骨が横に曲がり、ねじれも伴って変形している状態です。主に以下のように分類されます。
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特発性側弯症:原因不明。思春期に多い
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先天性側弯症:骨の形成異常によるもの
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神経・筋原性側弯症:脳性麻痺や筋ジストロフィーが原因
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機能性側弯症:姿勢不良や脚長差による一時的な湾曲
なかでも特発性側弯症は全体の約80〜85%を占めるといわれています。
1-2 側弯症の症状とリスク
軽度のうちは無症状なこともありますが、進行すると次のような症状が現れます。
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肩の高さが左右で違う
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肋骨の浮き上がり(リブハンプ)
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慢性的な肩こりや腰痛
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呼吸が浅くなる
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疲れやすくなる
進行した場合には心肺機能の低下や消化器への影響もあり、放置は禁物です。
1-3 側弯症の原因と発症のメカニズム
特発性側弯症の原因ははっきりしていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。
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遺伝的素因
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成長ホルモンやホルモンバランスの乱れ
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筋肉のアンバランス
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生活習慣や姿勢
特に成長期に筋肉の成長が骨に追いつかず、片側の筋緊張に偏りが出ることで、背骨にゆがみが起きやすくなると考えられます。
2. シュロス法とは?ドイツ発・非手術的運動療法
2-1 シュロス法の歴史と特徴
シュロス法(Schroth Method)は、ドイツ人のカタリーナ・シュロスが開発した三次元的側弯矯正運動法です。背骨のカーブを立体的に捉え、呼吸、筋力バランス、姿勢を組み合わせて矯正していきます。
シュロス法の最大の特徴は、患者自身が自分の側弯タイプに合わせたエクササイズを行うという点。これにより、再発予防や進行抑制が可能になります。
2-2 シュロス法の効果とエビデンス
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背骨の湾曲角(コブ角)の減少
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姿勢改善
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痛みの軽減
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呼吸機能の向上
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自己肯定感の向上
近年では、欧米だけでなく日本でもシュロス法による効果が注目されており、理学療法士・整体師によるアプローチも増えています。
2-3 当院でのシュロス法的アプローチ
ひばりが丘にっこり鍼灸整骨院では、シュロス法の基本原理を活かしつつ、日本人の体型や生活スタイルに合わせたオリジナルの運動療法を取り入れています。骨盤・背骨の配列を調整した上で、呼吸トレーニングや体幹の左右バランスを整えるリハビリを行います。
3. 側弯症の対処と予防のポイント
3-1 自宅でできるストレッチ・体操
軽度の側弯症には、自宅での体操が進行予防に効果的です。
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壁に背中をつけて立ち、左右の肩甲骨を意識して広げる
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側屈・回旋を組み合わせたストレッチ
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ドローイン(腹式呼吸)で体幹を安定させる
ただし、やみくもな運動は逆効果になることもあるため、専門家の指導のもとで行いましょう。
3-2 日常生活で気をつけたい姿勢と習慣
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長時間同じ姿勢を避ける
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机と椅子の高さを調整し、正しい座り姿勢を意識する
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寝具は適度な硬さのマットレスを選ぶ
また、スマホやタブレットの使いすぎによる猫背姿勢も、側弯の進行に繋がる可能性があります。
3-3 早期発見・早期対応の重要性
側弯症は早期に発見できれば、非手術的アプローチで十分に進行を抑えることが可能です。学校検診で指摘されたり、家族が「姿勢が左右で違う」と気づいたときは、なるべく早く専門家に相談しましょう。
4. ひばりが丘にっこり鍼灸整骨院での施術内容
当院では、側弯症の状態に合わせたオーダーメイドの整体・運動療法を行っています。
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骨盤矯正・姿勢矯正:骨格バランスを調整
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筋膜リリース:ねじれた筋膜の緊張を解放
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EMSトレーニング:インナーマッスル強化で再発予防
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鍼灸施術:痛みや自律神経の乱れを整える
また、一人ひとりの側弯タイプに合わせた家庭用エクササイズの指導も行っています。
5. Q&A
Q. 側弯症は整体で治せますか?
A. 完全に元の状態に戻すことは難しいですが、進行予防や姿勢の改善、痛みの軽減は十分に可能です。特に軽度〜中等度の側弯症には効果的です。
Q. シュロス法はどのくらいの頻度でやればいいの?
A. 最初は週1〜2回の通院+自宅エクササイズの併用が理想的です。症状に応じて頻度を調整します。
Q. 子どもにも安全ですか?
A. はい。シュロス法や整体は、子どもでも安心して行える安全な方法です。
6. まとめ
側弯症は放っておくと進行し、見た目だけでなく身体機能にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、シュロス法をはじめとした運動療法や整体、筋膜リリースなどを組み合わせたケアで、進行を防ぎ、QOL(生活の質)を向上させることができます。
ひばりが丘にっこり鍼灸整骨院では、一人ひとりの状態に合わせた細やかな施術を大切にしています。側弯症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの「まっすぐな未来」を一緒にサポートします。