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変形性膝関節症の鍼灸・ツボは効く?場所と押し方を解説

2026年09月01日

1.変形性膝関節症に鍼灸やツボ押しは効果がある?

「変形性膝関節症の痛みに鍼灸やツボ押しを試してみたい」と考える方もいるでしょう。実際に膝の痛みに対して鍼灸が用いられるケースはあります。ただし、変形した関節そのものを元に戻す方法ではないため、できることとできないことを知ったうえで取り入れることが大切です。

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは、加齢などを背景として膝関節の軟骨や半月板などに変化が生じ、痛みや動かしづらさが現れる疾患です。中高年に多く、初期には「立ち上がった瞬間が痛い」「歩き始めだけ膝が気になる」といった症状がみられると言われています。

状態が進むと、階段の上り下りや長時間の歩行がつらくなり、膝が腫れたり関節液がたまったりする場合もあります。さらに進行すると、安静時にも痛みを感じるケースがあるため、痛みを我慢し続けないことが大切です。

鍼灸・ツボ刺激に期待されている作用

鍼灸では、膝周辺や脚にあるツボへ刺激を加える方法が用いられています。参考記事では、内膝眼・外膝眼や委中などが、膝の不調に対して用いられるツボとして紹介されています。

「ツボを刺激すると軟骨が再生するの?」と期待する方もいるかもしれません。しかし、鍼灸やツボ押しによって、すり減った軟骨が元通りになる、骨の変形そのものが改善すると断定することはできません。痛みやこわばりに対する補完的な選択肢として考えるのが現実的でしょう。

引用元:https://sumiyoshishinkyuseikotuin.com/hiza-tsubo

変形性膝関節症に対する鍼灸の医学的エビデンス

変形性膝関節症への鍼施術については複数の研究がありますが、結果にはばらつきがあります。日本整形外科学会の「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」では、鍼・灸について質の高い研究が少なく、効果も限定的であることなどから、「実施しないことを弱く提案する」とされています。

これは「鍼灸には絶対に意味がない」という意味ではありません。一方で、医学的根拠が十分に確立された方法とも言い切れないのが現在の位置づけです。そのため、鍼灸だけに頼るのではなく、運動や体重管理など、状態に応じて推奨される方法と組み合わせながら検討することが重要だと言われています。

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2.変形性膝関節症でよく使われるツボ5選

「変形性膝関節症では、どのツボを押せばいいの?」と気になる方もいるでしょう。鍼灸では、膝のお皿周辺だけでなく、すねや膝裏にあるツボが選ばれることもあります。ここでは代表的な5つを紹介しますが、強く押せば効果が高まるわけではありません。痛みのない範囲で刺激することが大切だと言われています。

内膝眼・外膝眼|膝のお皿の下にあるツボ

膝眼(しつがん)は、膝のお皿のすぐ下にある2つのくぼみを指します。内側が「内膝眼」、外側が「外膝眼」です。椅子に座って膝を軽く曲げると、お皿の下にくぼみができるため、比較的探しやすいでしょう。

参考記事でも、内膝眼と外膝眼は膝の不調に用いられる代表的なツボとして紹介されています。セルフケアでは指の腹を当て、無理のない強さで刺激します。「痛いほど効きそう」と強く押し込むのは避けましょう。膝が大きく腫れている、熱を持っている場合は、ツボ押しを控えることも大切です。

引用元:https://sumiyoshishinkyuseikotuin.com/hiza-tsubo

足三里・陽陵泉|膝の外側からすね周辺にあるツボ

足三里(あしさんり)は、膝のお皿の下から指4本程度下がった、すねの骨の外側付近が目安です。東洋医学では広く知られているツボで、膝周辺への鍼灸施術でも選択される場合があります。

陽陵泉(ようりょうせん)は、膝の外側にある腓骨頭という骨の出っ張りから、やや前下方に位置するとされています。どちらも場所には個人差があるため、「この一点でなければ意味がない」と神経質になる必要はありません。自分で刺激するときは、指で軽く圧をかける程度から試してみましょう。

委中|膝裏にあるツボ

委中(いちゅう)は、膝を曲げたときにできる膝裏の横じわ、その中央付近にあるとされています。参考記事でも、膝周辺の不調に用いられるツボの一つとして紹介されています。

ただし、膝裏には血管や神経など重要な組織が通っています。親指を立てて強く押し込んだり、長時間刺激したりするのは避けた方がよいでしょう。腫れや熱感、強い痛みがある場合も同様です。ツボ押しは変形性膝関節症そのものを改善すると断定できる方法ではないため、痛みが続く場合は整形外科などへの来院も検討してください。

引用元:https://sumiyoshishinkyuseikotuin.com/hiza-tsubo

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3.変形性膝関節症のツボを自分で押す方法

「自宅でも膝のツボを押してみたい」という方もいるでしょう。ツボ押しは特別な道具がなくても取り入れやすいセルフケアですが、強く刺激すればよいわけではありません。特に変形性膝関節症で痛みがある場合は、膝の状態を確認しながら無理なく行うことが大切です。

ツボ押しは「痛気持ちいい」より弱めから始める

ツボを押すときは、まず椅子など安定した場所に座り、膝周辺の力を抜きましょう。親指や人差し指の腹をツボへ当て、軽い刺激から徐々に圧を加えていきます。

「痛気持ちいいくらいが一番効くのでは?」と思うかもしれません。しかし、強い刺激ほど高い効果が期待できるとは限りません。参考記事でも、ツボは強く押しすぎないことが大切だと紹介されています。左右を比べながら、心地よく感じる程度にとどめましょう。骨や膝関節そのものを無理に押し込むことも避けてください。

引用元:https://sumiyoshishinkyuseikotuin.com/hiza-tsubo

ツボ押しをやめた方がよい症状

膝が大きく腫れている、触れると熱を感じる、じっとしていても強く痛む場合は、ツボ押しを控えた方がよいと言われています。押した後に痛みが増す場合も、そのまま続ける必要はありません。

また、転倒やスポーツの直後から急に痛くなった、脚へ体重をかけられない、膝が引っ掛かって動かないといった症状にも注意が必要です。このような状態では変形性膝関節症以外の問題が関係している可能性もあるため、セルフケアだけで様子を見ず、整形外科への来院を検討しましょう。

ツボ押しと一緒に取り入れたいセルフケア

変形性膝関節症では、ツボ押しだけをセルフケアの中心にする必要はありません。状態に合わせた運動や太ももの筋力維持、適正体重の維持なども重要だと言われています。

特に運動療法は、日本整形外科学会の「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」でも推奨されています。無理のない範囲で体を動かすほか、長時間同じ姿勢を続けない、膝へ強い負担がかかる動作を見直すことも意識してみてください。ツボ押しは、こうした方法に追加する補完的なセルフケアとして考えるのがよいでしょう。

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4.鍼灸院で行う施術と自宅のツボ押しは何が違う?

「自分でツボを押すのと、鍼灸院へ行くのは何が違うの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。大きな違いは、鍼灸院では国家資格を持つ専門家が状態を確認し、刺激する場所や方法を選択する点です。ただし、鍼灸で変形性膝関節症そのものが元に戻るわけではないことも理解しておきましょう。

鍼灸では膝だけでなく状態に応じて施術部位を選ぶ

鍼灸院では、膝眼や足三里、陽陵泉、委中など、膝周辺や脚にあるツボが施術に用いられる場合があります。一方で、「膝が痛いから膝のツボだけ」というわけではありません。

歩き方や膝の動き、筋肉の緊張などを確認したうえで、足首や股関節周辺を含めて施術部位を選ぶケースもあると言われています。また、鍼はツボを指で押すセルフケアとは異なり、状態に合わせて刺す場所や深さ、刺激量などを調整します。参考記事でも、膝周辺のツボとして内膝眼・外膝眼や委中などが紹介されています。

引用元:https://sumiyoshishinkyuseikotuin.com/hiza-tsubo

鍼灸で変形した膝そのものが元に戻るわけではない

「鍼をすれば、すり減った軟骨も元に戻る?」と期待する方もいるかもしれません。しかし、鍼灸によって軟骨が再生する、骨の変形そのものが元に戻ると断定できる医学的根拠は確立されていません。

そのため、鍼灸は痛みなどに対する補完的な選択肢の一つとして考えることが大切です。整形外科では画像検査などを通して膝の状態を確認し、必要に応じて運動療法や薬物療法などが検討されます。鍼灸とは役割が異なるため、どちらか一方だけに頼らない考え方も必要でしょう。

鍼灸院を選ぶときに確認したいポイント

鍼灸院を探す際は、まず施術者が国家資格である「はり師」「きゅう師」を取得しているか確認しましょう。変形性膝関節症への対応経験や、膝の状態を丁寧に確認してくれるかも選ぶポイントになります。

また、「必ず改善する」「一度で根本改善する」といった過度な表現をしていないかにも注目してください。症状によっては整形外科への来院をすすめてくれることも、信頼性を判断する材料になります。施術を続ける場合は、料金や通院頻度について事前に確認しておくと安心です。

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5.変形性膝関節症でツボ押しより整形外科への相談を優先する症状

「できればツボ押しで様子を見たい」と考える方もいるでしょう。しかし、膝の状態によってはセルフケアを続けるより、整形外科へ相談した方がよい場合があります。特に痛みが強い、急に症状が変わったときは、変形性膝関節症だけが原因とは限らないため注意が必要です。

膝の痛みや腫れが強い場合

膝が大きく腫れている、触れると熱を感じる場合は、無理にツボを刺激しない方がよいと言われています。じっとしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚めるといった症状も、整形外科へ相談する目安の一つです。

また、「最近、膝を曲げ伸ばししづらくなった」「階段だけでなく普通に歩くのもつらい」と感じる場合もあるでしょう。痛みが徐々に強くなり、仕事や買い物など日常生活に影響しているのであれば、ツボ押しだけで様子を見続けず、膝の状態を確認してもらうことが大切です。

急に膝が痛くなった場合

転倒後から急に痛みが出た、スポーツ中に膝をひねって「ブチッ」という感覚があった場合は、半月板や靱帯などを傷めている可能性も考えられます。脚へ体重をかけられないほど痛いときも注意してください。

さらに、膝が引っ掛かって曲げ伸ばしできない「ロック」のような状態や、関節の形が明らかに普段と違う場合もあります。このような症状では、ツボを強く押したり、無理にストレッチしたりせず、早めに整形外科への来院を検討しましょう。

鍼灸・ツボ押しだけで様子を見続けないことが大切

膝が痛いからといって、必ずしも変形性膝関節症とは限りません。半月板や靱帯の問題、関節の炎症など、別の原因が関係している場合もあると言われています。

整形外科では、症状や経過の確認に加えて、必要に応じてX線などの画像検査が行われます。まず膝の状態を把握したうえで、運動などのセルフケアや鍼灸を取り入れるか考えることが大切です。参考記事でも、ツボ押しはあくまでセルフケアの一つとして紹介されています。鍼灸を利用する場合も、標準的な医療と切り離さず、膝の状態に合わせて活用していきましょう。

引用元:https://sumiyoshishinkyuseikotuin.com/hiza-tsubo

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サイト監修者

杉本 悠

杉本 悠

株式会社SmileWell代表
ひばりヶ丘にっこり鍼灸整骨院 院長
柔道整復師 鍼灸師

学生時代に経験したスポーツ外傷の克服が、私が治療家を目指すきっかけとなりました。現在は『痛みの改善』にとどまらず、『心身の健康的なバランス』を追求することをモットーとしています。
身体の歪みや筋肉・関節の柔軟性を取り戻すことで、自律神経などの内面的な要因を含めた骨格調整を得意としています。
身体についての正しい知識を届け、皆さまが安心してセルフケアに取り組めるよう、専門家の視点から分かりやすく、信頼性の高い情報提供を心がけております。

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